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2017.1.3獅子舞と空手の型
  むかしはお正月といえば獅子舞が"家庭訪問"してきたものでした。今は各地域どうでしょうか。(写真は沖縄の獅子舞)


 獅子舞は日本各地で見られる民間伝承ですが、実は南アジア・東南アジア・東アジアに広く見られる民俗芸能でもあります。スリランカ人は自分たちをシンハラ族とよんでいますが、これは獅子(シン)の子孫たちという意味です。旧正月の横浜中華街の獅子舞はよくテレビで報道されますし、沖縄の獅子舞はたいへん豪快でパワフルな蹴り上げなど見られ格闘技的な要素を感じます。

 さて剛柔流空手にサイファ(獅法)という型があります。(写真左)よんで字のごとく獅子の動作を表象した型です。また鶴拳の要素もあります。
 獅子頭をつけたら獅子舞そのものではないかと思ってしまいます。

 空手の源流地のひとつである中国福建省の福州地方では獅子舞のことを拍獅(パウサイ)といいますが、空手の型にはパッサイという型があります。また獅子舞の頭役を陣頭(チントー)とよびますが、その名のとおりチントーという型もあります。それらと獅子舞との類似性はさほど感じられませんが、なんらかの関係があるのではと思います。

 アジアでは獅子は神秘的な力の象徴です。獅子舞は各民族の神事や芸能、武術と深いかかわりを持ってきたのでしょう。(写真はサイファの一場面。獅子が吠えるイメージで敵の脇腹の急所へ獅子の拳を打ち込む。)

 この型は古い型で、昔の武士のちょんまげを指でひっかけて頭をたぐりよせる動作とか、自分のちょんまげをつかまれないよう後頭部を守る動作などあり歴史的に興味深いです。
  上から二つ目の動作は中国南方から台湾、沖縄にかけて武道や芸能の神として広く信仰されている九天風火院という道教の神の姿勢ととても似ています。(写真左)